続きです。
今まで書いたことの無い展開を、散りばめていきたいですね~
このみ「どうすればいいのぉ・・・・・・」
このみの力じゃ2人の戦いを止めることができない。ここで立っているのすらやっとの思いだった。本当は喧嘩を見るのすら抵抗がある・・・・・・でも、早百合がいるから・・・・・・
???「・・・・・・彼女たちは君の友達かな?」
このみ「えっ?」
このみの肩に手を置きながら、長身の女の人が話しかけてきた。
このみ「片方は友達ですけど・・・・・・」
???「・・・・・・そう。ありがとう。」
そう言うと、その女は喧嘩している2人の方に近づいていった。
このみ「あ、あのっ!あぶないですよ・・・・・・たぶん・・・・・・」
このみはその長身の女を追いかけて、服を掴んだ。止めてほしいけど今飛び込んだら、この人も・・・・・・そう思って止めた。するとその人は軽く笑った。
???「・・・・・・ああ、大丈夫だから。」
このみ(大丈夫って・・・・・・この人私より体細いし・・・・・・強そうには見えないよ・・・・・・)
戸惑うこのみをよそに、その女はどんどん2人に近づく。
確かにその女は、身長こそあるものの肉付きはこのみの方があるくらいだった。長い黒髪をなびかせながら歩く。そして2人のそばにたどり着いた。
???「・・・・・・2人ともちょっといいかな?」
2人は今首を絞めあっていた。きれいな顔が台無しなくらいの形相でお互いを睨みつけながら。それを引き離すように、割り込む。
早百合「・・・・・・じゃ・・・・・・ま!!!」
絵理菜「・・・・・・手を・・・・・・だすんじゃ・・・・・・ありませんわよ!!!」
2人はその女の人目掛けてパンチを繰り出した。
ひとみ「あぶな―――」
すっ。
2人のパンチが空を切った。
早百合「あうううううぅ・・・・・・」
絵理菜「ぐうううううううううう!!!」
その長身の女は、2人の首に同時に腕を回して絞めあげた。2人とも苦しかった。さっきまでよりずっと・・・・・・。
絵理菜「くうううう・・・・・・こ・・・・・・の・・・・・・!!!」
絵理菜はキックを放った。しかし、それをかわすようにその女は体重を後ろにかけて3人は倒れこんだ。絵理菜の首から腕が離れる・・・・・・
???「・・・・・・話くらい聞いてくれてもいいんじゃないかな?」
どすっ!
その女は、絵理菜の顔に座り込んだ。フェイスシッティングと、同時に早百合の首にチョークスリーパーをかけた。
絵理菜「んんんん!!!!んんんんんんんんんん!!!!」
早百合「か、かああああああああああ!!!!」
フェイスシッティングをかけられた絵理菜も返そうとするが、全然動かない。バランス?体幹?軽そうで・・・・・・すぐに倒れそうな体だが、しっかり芯が通っているイメージだ。早百合の耳元で女がささやく・・・・・・
???「・・・・・・ねえ、ちょっと話したいんだけど」
早百合「・・・・・・うる・・・・・・・さい!!!」
肘で女の腹に攻撃する・・・・・・
???「・・・・・・そう。まあ、いいんだけど。」
思いっきり絞めあげる。ただそれだけ・・・・・・
早百合「くっふううううううう!!!!!!」
このみ「うそ・・・・・・早百合がこんなに簡単に・・・・・・」
ぶくぶくぶく・・・・・・。早百合の口から泡が出ていた。それを確認した長身の女は、腰を上げた。フェイスシッティングをかけられていた絵理菜も白目を剥いてピクリとも動かなかった。
2人ともが、この女にやられた・・・・・・
ダメージをすでに受けていた2人ではあるが・・・・・・ひとみにとっては早百合がやられること自体に驚いていた。
そんな中その女は、絵理菜の体を担いだ。そしてこのみと目が合った。いったんその女は絵理菜を下ろした。このみの方に向かって歩き出す。喧嘩がおさまった安心と、親友がやられた驚きを抑えながら立ちすくむこのみ・・・・・・彼女の目の前に来た。
そして、まじまじとこのみの体を見つめた。
このみ「な、なんですか・・・・・・?」
思わず尋ねるこのみ。
???「・・・・・・うん。なるほどね。」
そう一言。そして・・・・・・にこりと笑った。
???「・・・・・・君の友達を運ぶの手伝ってくれないかな?・・・・・・それと、君にも話があるんだ。」
このみ「えっ・・・・・・は、はい!」
戸惑ったものの、従うしかないこのみ。付いていく・・・・・・
???「・・・・・・あ、そうそう、申し遅れてた」
美月「・・・・・・わたしの名前は美月。3年の桜井美月っていうんだ。よろしく」
- 2011/12/02(金) 03:22:17|
- 東雲大学|
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