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さくらのキャットファイト小説

マイナーなフェチであるキャットファイト(女同士の喧嘩)の小説を投稿していくブログです! 意見・感想なんでも言ってください!

ハイスクールナイト Part8

続きです

★★★

いつも見ている学校でも真夜中にみると全く違って見える。校舎の裏から見る景色は一層不気味だった。あたしも、はるかも自然と息を殺していた。鈴虫の音が良く聞こえるほどに慎重になっていた。

今、あたしたち2人は校門とは正反対の位置に来ている。てっきり堂々と正面から突っ込むと思っていたのに、はるかがここに連れてきた。こちら側は校舎の背面がそびえるだけで、侵入できるようなスペースは無い。
その一方ではるかは、お尻を突き出して何やら茂みの中を漁っている……

寧々「ねえ、はるか。何でこっちなのよ」

おっぱいと水着の間に挟まった葉っぱを払いながら、はるかのお尻の方に向かって話した。
水着がプチッと音を立ててまた肌に吸い付く。

はるか「待って、この辺だから」
寧々「この辺って何があるの……!」

制服が破けるのもいとわずに、はるかは何かを探している。何も教えてくれないから、つい大きな声を出してしまった。はるかに手を伸ばそうとした時、手が汗で濡れているのに気が付いた。
寧々(あたしがビビってんのかな……)

何か不安を感じているのかもしれない。あたしたちがいれば無敵!なんて言っただけに、カッコ悪い。
深呼吸をして胸を膨らませた。そのあと大きく息を吐き出す……

寧々「……」

はるか「心配しなくていいよ」

まだはるかは何かを探しているようだ。腰をかがめたそのままの態勢で声を発している。

はるか「初音さえ助ければ、あとは何とかなるわ」

寧々「信じていいんだよね?初音ちゃんの強さも、あと……何も悪いこともしてないって!」

はるかが何かを終えて、顔を合わせてきた。

はるか「誓うわ」

綺麗な瞳に息をのんだ。なら信じないわけにはいかないじゃない。あたしもはるかの肩をガッチリと掴んだ。

寧々「じゃあ、何してるのよ?校門は反対側でしょ?」

はるか「こっちの方が、きっと敵が少ない」

はるかが何か手の中のものを引っ張った。何か細いものが、校舎の上につながっている。視線を、どんどん上にずらした。何やったのこの娘……?なにあれ……いや、あの位置ってまさか……理解が追いついたとき目が丸くなった。

寧々「……国旗?」

はるか「今日、片付ける当番だったって言ったでしょ。片付けなかったんだけどね」

国旗を掲げるロープがここまで降りてきている。この茂みに向かって投げて帰ったんだ。
まじめな顔して覚悟決まってるじゃない。

はるか「これで校舎の背面を伝って一気に忍び込む」

手が震えてきた。でも、さっきのような不安とは違う。

寧々「やばい、ゾクゾクしてきた。もうめちゃめちゃにしちゃおう?」

さっきまでの緊張が全部興奮に入れ替わった気分だった。やっぱりはるかといると楽しい!
私の中のスイッチを入れられた気がした。

★★★

校舎は4F建てだ。
背面を歩くようにロープを伝って登っていた。

途中、窓を開けようと試みたがやはりカギが掛かっていた。一気に屋上まで登るしかない。
それに……

やっぱり誰かいる……
何人いるかはわからないし、声も聞こえるわけではない。でも気配は伝わってくる。
窓から中が見えるたびに、影が動いたような気がしてならない。

寧々「ねえ、はるか」

寧々もぴったりと後ろをよじ登ってきている。

はるか「……なに?」

寧々「今日の下着エロすぎ。っぷ!」

右足を伸ばして寧々の頬を押した。

はるか「上見ないで」

でも寧々はやっぱり頼りになる。結構きついはずなのに、余裕でついて来れるんだから。
私たちはゆっくりではあるが、それでも着々と屋上へと近づいていた。何も音がしないのが逆に不気味に感じる……もう数メートルで屋上に手が届く。

その時、若干の違和感が走った。
手が震えている……?

いや、違う……
見合げると、屋上で何かが光った。
血液が凍るような恐怖の想像が、体を走った。

はるか「寧々!!どこでもいいから蹴り破って!!」

パリン!!!と私が叫び終わる前にガラスが破裂する音が聞こえた。すぐに寧々の身体が消えた。こういう時の頭の回転は異常に早い。
私はそれを確認して一気に屋上の淵へ、飛び移って手を掛けた。やばいものが見えた気がする。その数秒後にさっきまで握っていたロープが落ちていき、地面に到着して鈍い音を立てた。一歩間違えれば2人とも転落死していただろう。

そして屋上の淵から体を上げきったときには、見覚えのある顔があった。

はるか「昼間の……」

しずる「へーよく間に合ったね。でも邪魔させないから」

短パンにタンクトップ。戦闘準備はばっちりできているようだ。殺る気も十分伝わってきた。

はるか「悪いけど、今度は容赦しない」

私は、この女を睨みつけながら、いつも通り服と靴を脱ぎ捨てた。パンツとブラジャー一枚だけになる。

しずる「次は絞め殺すっていったよね?今がその時だから」

はるか「最初に言っておくわ。初音の場所を言うまで逃がさない」

お互いにまっすぐ相手に向かって歩いて行った。

しずる「は?だれが逃げるって?」

1mくらいの間をおいて、足を止める。

しずる「お前お尻が自慢なんでしょ?ここで今、全部うち砕いてあげる」

目の前で、お尻を突き出してペンペンと叩いてきた。
頭に血が上っていくのがわかった。

はるか「やっぱり、無理」

しずる「え?怖くなった」

はるか「親友一人殺されかけて、優しくなんてできない」


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  1. 2021/01/11(月) 02:46:21|
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  4. コメント:4

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コメント

新年の更新お疲れ様です!!

さくら様、更新お疲れ様です
カスタムも素晴らしいですが、やはり小説の見せ方
素晴らしいですね!!読むとすぐに続きを読みたくなる
見せ方本当に素晴らしいです!!

少し、緊張感を減らさせる文章などとにかく
やはり上手い!!ご無理をせずに~

これからも楽しみにしています!!
  1. 2021/01/11(月) 05:17:10 |
  2. URL |
  3. 裏行戯 #mQop/nM. |
  4. 編集

待ってました^_^。^_^ また見れて嬉しいです
  1. 2021/01/11(月) 21:00:03 |
  2. URL |
  3. Seinu #- |
  4. 編集

関係ない話かもしれませんが、
ワンピース
フェアリーテイル
などの話を書いたので次は
ナルトや食戟のソーマ、進撃の巨人のキャラ同士のバトルロイヤルはどうです?
  1. 2021/01/15(金) 17:01:46 |
  2. URL |
  3. ガマガエル #- |
  4. 編集

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  1. 2021/11/20(土) 17:43:08 |
  2. |
  3. # |
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