続きです
★★★
いつも見ている学校でも真夜中にみると全く違って見える。校舎の裏から見る景色は一層不気味だった。あたしも、はるかも自然と息を殺していた。鈴虫の音が良く聞こえるほどに慎重になっていた。
今、あたしたち2人は校門とは正反対の位置に来ている。てっきり堂々と正面から突っ込むと思っていたのに、はるかがここに連れてきた。こちら側は校舎の背面がそびえるだけで、侵入できるようなスペースは無い。
その一方ではるかは、お尻を突き出して何やら茂みの中を漁っている……
寧々「ねえ、はるか。何でこっちなのよ」
おっぱいと水着の間に挟まった葉っぱを払いながら、はるかのお尻の方に向かって話した。
水着がプチッと音を立ててまた肌に吸い付く。
はるか「待って、この辺だから」
寧々「この辺って何があるの……!」
制服が破けるのもいとわずに、はるかは何かを探している。何も教えてくれないから、つい大きな声を出してしまった。はるかに手を伸ばそうとした時、手が汗で濡れているのに気が付いた。
寧々(あたしがビビってんのかな……)
何か不安を感じているのかもしれない。あたしたちがいれば無敵!なんて言っただけに、カッコ悪い。
深呼吸をして胸を膨らませた。そのあと大きく息を吐き出す……
寧々「……」
はるか「心配しなくていいよ」
まだはるかは何かを探しているようだ。腰をかがめたそのままの態勢で声を発している。
はるか「初音さえ助ければ、あとは何とかなるわ」
寧々「信じていいんだよね?初音ちゃんの強さも、あと……何も悪いこともしてないって!」
はるかが何かを終えて、顔を合わせてきた。
はるか「誓うわ」
綺麗な瞳に息をのんだ。なら信じないわけにはいかないじゃない。あたしもはるかの肩をガッチリと掴んだ。
寧々「じゃあ、何してるのよ?校門は反対側でしょ?」
はるか「こっちの方が、きっと敵が少ない」
はるかが何か手の中のものを引っ張った。何か細いものが、校舎の上につながっている。視線を、どんどん上にずらした。何やったのこの娘……?なにあれ……いや、あの位置ってまさか……理解が追いついたとき目が丸くなった。
寧々「……国旗?」
はるか「今日、片付ける当番だったって言ったでしょ。片付けなかったんだけどね」
国旗を掲げるロープがここまで降りてきている。この茂みに向かって投げて帰ったんだ。
まじめな顔して覚悟決まってるじゃない。
はるか「これで校舎の背面を伝って一気に忍び込む」
手が震えてきた。でも、さっきのような不安とは違う。
寧々「やばい、ゾクゾクしてきた。もうめちゃめちゃにしちゃおう?」
さっきまでの緊張が全部興奮に入れ替わった気分だった。やっぱりはるかといると楽しい!
私の中のスイッチを入れられた気がした。
★★★
校舎は4F建てだ。
背面を歩くようにロープを伝って登っていた。
途中、窓を開けようと試みたがやはりカギが掛かっていた。一気に屋上まで登るしかない。
それに……
やっぱり誰かいる……
何人いるかはわからないし、声も聞こえるわけではない。でも気配は伝わってくる。
窓から中が見えるたびに、影が動いたような気がしてならない。
寧々「ねえ、はるか」
寧々もぴったりと後ろをよじ登ってきている。
はるか「……なに?」
寧々「今日の下着エロすぎ。っぷ!」
右足を伸ばして寧々の頬を押した。
はるか「上見ないで」
でも寧々はやっぱり頼りになる。結構きついはずなのに、余裕でついて来れるんだから。
私たちはゆっくりではあるが、それでも着々と屋上へと近づいていた。何も音がしないのが逆に不気味に感じる……もう数メートルで屋上に手が届く。
その時、若干の違和感が走った。
手が震えている……?
いや、違う……
見合げると、屋上で何かが光った。
血液が凍るような恐怖の想像が、体を走った。
はるか「寧々!!どこでもいいから蹴り破って!!」
パリン!!!と私が叫び終わる前にガラスが破裂する音が聞こえた。すぐに寧々の身体が消えた。こういう時の頭の回転は異常に早い。
私はそれを確認して一気に屋上の淵へ、飛び移って手を掛けた。やばいものが見えた気がする。その数秒後にさっきまで握っていたロープが落ちていき、地面に到着して鈍い音を立てた。一歩間違えれば2人とも転落死していただろう。
そして屋上の淵から体を上げきったときには、見覚えのある顔があった。
はるか「昼間の……」
しずる「へーよく間に合ったね。でも邪魔させないから」
短パンにタンクトップ。戦闘準備はばっちりできているようだ。殺る気も十分伝わってきた。
はるか「悪いけど、今度は容赦しない」
私は、この女を睨みつけながら、いつも通り服と靴を脱ぎ捨てた。パンツとブラジャー一枚だけになる。
しずる「次は絞め殺すっていったよね?今がその時だから」
はるか「最初に言っておくわ。初音の場所を言うまで逃がさない」
お互いにまっすぐ相手に向かって歩いて行った。
しずる「は?だれが逃げるって?」
1mくらいの間をおいて、足を止める。
しずる「お前お尻が自慢なんでしょ?ここで今、全部うち砕いてあげる」
目の前で、お尻を突き出してペンペンと叩いてきた。
頭に血が上っていくのがわかった。
はるか「やっぱり、無理」
しずる「え?怖くなった」
はるか「親友一人殺されかけて、優しくなんてできない」
- 2021/01/11(月) 02:46:21|
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人肌恋しい寒さになってきました。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
今年はコロナウィルスもあっていろいろ変化が多い年でした。
働き方も大きく変わり、いろいろと大変でしたね。
寒くなるにあたって、また感染者が増えたりするのか・・・・・・
キャットファイト作品に関する私の活動といえば、めっきり小説の投稿は落ちましたね。
今はPixivへのカスタムメイドの作品投稿が主体となっております。
ブログで画像を張るのって、実は結構面倒なんですよ。
サイズの制限もありますし、時間もかかりますのでね。
今作ってるのは、爆乳女子高校生の対決になります。
いくつになってもこういう戦いが私は好きなんでしょうね。
今年はキャットファイトオリンピックなるものを開催しようとしておりましたが、実現できずすみませんでした。実際の東京オリンピックも延期になりましたが、来年はどうなるんでしょうね笑
中止になる気がしています。
何とかキャットファイトオリンピックだけは完遂させたいですね。
寒い日が続きますが、今週残り3日頑張りましょ~!
- 2020/11/03(火) 20:30:53|
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