今年最初の小説です。
どうぞ
東雲大学とECF大学の試合はお互いに4人目まで出し合う戦いになった。闘技場ではすでに早百合とその相手の沙枝が対峙している。
沙枝「きゃは!まさか私の出番があるとは思わなかったわ!」
早百合「ふん。あんた試合前にあたしたちのこと舐めてた奴でしょ?ぶっ倒してあげるから覚悟しなさい」
沙枝「へええ!言うじゃん。まあ、せいぜい楽しませてみてよ。できるもんならね。」
早百合「いいわよ。ボコボコにしてあげるからいい声で泣きなさいよ。」
そう早百合が言った瞬間、沙枝は早百合の髪の毛を掴んでいた。
髪を引っ張ることによって無理やり早百合の顔を自分に近づけた。
試合開始前の暴力行為・・・・・・慌てて審判が止めようとしたが、その前に早百合が沙枝の髪を掴み返した。
沙枝「ボコられるのは、お前だけだよ。ばーーーーーーか」
早百合「倒してから言いなさいよ、バカ」
そのまま喧嘩が始まる前に、審判が寄っていき2人を引き離した。一触即発の空気だが、それを見守るのは両チーム主将のみとなった。試合はまさに終盤である。
早百合と沙枝の目線がぶつかり合い、火花を散らす中ついに試合開始が告げられた。
沙枝「さあ、人前に出られないようにしてあげるから覚悟しなよ!」
早百合「こっちのセリフよ!かかってきなさい!」
試合開始と同時にお互いが歩み寄っていった。
がしっ!
まずは沙枝が早百合の髪の毛を掴んだ。そのまま早百合の体を引き寄せ、早百合の顔を脇に挟んだ。しかし早百合も全く同じことをしていた。沙枝の顔を脇に挟んで、お互いが逃げられないようになった。
そんな体勢のまま2人はお互いの腹にパンチを入れあった。
早百合「・・・・・・」
沙枝「・・・・・・」
お互い無言で相手の腹に攻撃し続けた。もちろん痛くないわけでは無い。意地の張り合いだった。相手に自分が苦しんでいる姿は一切見せたくない・・・・・・
早百合も沙枝も同じタイプのキャットファイターだった。闘い方の技術が優れているわけではないが、体力と力で相手をがむしゃらに倒してきた。
自分と似たような相手だからこそ負けたくなかった。
早百合「くたばりなさいよ!!痛いんでしょ、ほら!」
沙枝「お前こそもう疲れた?息使いが荒いんだけど!?」
相手を殴りながら、足を絡ませる早百合と沙枝・・・・・・お互いの引き合う力が強すぎて、2人はすぐに倒れた。
2人の力は互角だった。床に倒れた早百合と沙枝はどちらが上になることなく、同時に床に引き倒された。それでも怯むことなく立ち上がる2人。
早百合「へぶっ!!」
沙枝「んぶっ!!」
次の瞬間にはお互いにまた攻撃を繰り出していた。早百合の放ったパンチは正面から沙枝の腹をとらえ、えぐるように突き刺さっていた。
対して、沙枝のパンチは早百合の顎を横から捉えていた。
お互いに重い攻撃を受けたが、早百合の方は脳が揺れて次の動きに遅れた。いち早く立ち直った沙枝は、また早百合の髪の毛を掴んでいた。
沙枝「死になさいよおぉ!!!!」
沙枝は大きく振りかぶり、動けない早百合の右胸・左胸の順にパンチを繰り出した。
ぐにゅううううううう!!!!!むにゅうううううううううう!!!!
早百合の綺麗で大きな巨乳が一気に変形し、そしてその胸を通して早百合に激痛が流れ込む。歯を食いしばって必死に耐える早百合だが、沙枝はもう一度拳を振りかぶり早百合の腹に突き刺した。
沙枝「きゃはははは!!!お返しよおお!!」
早百合「んぶうううええええ!!!!!!」
衝撃で早百合の体が後ろに倒れた。息が詰まった早百合が、咳き込むその間に沙枝はまた早百合に近づいて、攻撃をしようとした。
どかっ!!
沙枝「んぐっ!」
早百合の蹴りが沙枝の腹に極まった。そしてそのまま沙枝を足に乗せて、巴投げのようにして沙枝をひっくり返した。
がしゃーーーーーん!!!!
沙枝の体が浮き、美月が見ている目の前の金網にぶち当てられた。そのまま頭から落下し、床に打ち付けられた。
流石にお互いダメージが貯まり、すぐには起き上がれなかったが、ゆっくりと2人は立ち上がった。立ち上がるまではお互いにゆっくりだったが、相手の顔を見た瞬間2人はまた激しく動き出した。
早百合「んぷっ!!んぐっ!!」
沙枝「はぐ!!ぶふ!!!」
お互いが今度は顔面を狙い始めた。しかもどちらもガードしていない。がら空きの顔面にできる限りの力で挑んだ。
女同士の力とは言えど、素手で顔を殴るとものすごいダメージになる。2人の綺麗な顔はすでに腫れ始め、早百合は口を切り血を流し、沙枝は目の周りが青くあざになった・・・・・・
早百合「さっさと死になさいよおおおおおお!!!!!」
沙枝「お前が落ちろこらああああああああああ!!!!!」
散々殴り合って、お互いの顔はパンパンに腫れてきた。お互いフラフラで相手の顔の位置もわからなくなった。それでも勝ちたい。またしても相手の紙を掴んで顔を引き寄せた。
沙枝「きゃはは・・・・・・これでまだ殴れる・・・・・・」
早百合「おたがいに・・・・・・ね・・・・・・」
激しいパンチの衝撃が2人を襲った。もう顔面だけを攻撃試合、長い時間が経った。2人ともおかしくなりそうな意識の中で、ついに2人は膝を着いた。
沙枝「はぁはぁはぁ・・・・・・お前程度に・・・・・・まけれるかぁ!!!」
早百合「あたしだって・・・・・・負けれない・・・・・・理由があるのよ!!!!」
2人はお互いの体を抱き合い、呼吸を整えていた。相手の肩に顎を乗せ、倒れないように相手に掴まっている。そうしないともう、体を起こせなかった。
沙枝「わたしが・・・・・・」
沙枝は早百合の肩から右手を離し、拳を作った。その拳を引き、至近距離で早百合の腹に思い切り放った。
早百合「ぐええええええええええええええ!!!!!」
早百合の体がくの字に曲がり、口から唾液がこぼれる・・・・・・
沙枝「これからの・・・・・・チームを引っ張るんだ・・・・・・お前なんかに負けれるかぁ!!!!ぐぼおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」
早百合の拳が沙枝の腹に突き刺さった。
早百合「それが・・・・・・なんなのよ!!!絵理奈が勝ったのに・・・・・・ここであたしが負けるなんて・・・・・・できるわけないのよぉ!!!!!おええええええええええええええええ!!!!!!」
2人の拳が交差し、相手の腹に突き刺さる。相手のパンチを喰らう度に、唾液が口から溢れ出し、相手の背中を濡らした。あまりの苦しさにお互いが涙を流し、さらに体はドロドロになった。
早百合「んぶううううううううううううう!!!!!はぁはぁはぁはぁ!!!!」
沙枝「おええええええええええええええ!!!!はぁはぁはぁ!!!!!」
しばらく殴り合いが続いた。お互いが何とか踏ん張っているが、遂に均衡が崩れた。早百合の放ったパンチでとうとう沙枝の体が後ろに傾き、押し倒した。
いいポジションを早百合が奪った。
それはいいが、上になったからといって体が自由に動かない早百合・・・・・・早百合は沙枝の体に胸と胸を密着させ、さらに締め付けた。上からの圧迫で絞め落とすつもりだった。
沙枝「んはあっ!んはあっ!んはあっ!!ああああああああああ!!!!!」
早百合「ああああああああああああああああああ!!!!!」
汗だくの2人が、密着して締め付け合う。沙枝もこのままでは負けるとわかっていたので、抵抗を始めた。沙枝の体を引っ掻き始めた。
早百合「きゃああああああああああああああああああ!!!!!!!いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!」
背中に爪を立て、引っ掻き回した。傷ができそこが腫れる。痛々しい傷が何箇所も早百合の背中に現れた。
沙枝「どけえええええええええええええ!!!!はぁはぁはぁ!!!!!」
早百合「や、やああああああ!!!んああああああああああ!!!!!」
あまりの痛みで早百合は締め付けを解いてしまった。体をのけぞり、襲いかかる鋭い痛みに耐えた。しかし今度はそののけぞった早百合の胸に沙枝の手が伸びた。躊躇ることなく沙枝は早百合の胸を掴んで、爪を立てた。
早百合「ぎゃあああああああああああああああああああ!!!!!!!」
沙枝「ぜったい・・・・・・勝つ・・・・・・」
早百合の血が胸に滲んできた。急所を引っ掻かれ意識が飛びそうなほどの激痛が早百合を襲った。しかし早百合も一歩も引かない。沙枝の乳首を摘んで、左右に引っ張った。
沙枝「はぐううううううううううううううううううううううううう!!!!!!」
どちらも大激痛に耐えながら、相手を攻撃した。もうどんな残酷な攻撃でもできる覚悟だった。そうでもしないと残り少ない体力で、勝つことはできない・・・・・・できるだけダメージの大きな攻撃を2人は探し、それを繰り出しあった。
早百合は沙枝の乳首をこれでもかと言うほど引っ張った後、今度は沙枝の胸を引っ掻き回した。自分のやられた攻撃をやり返す・・・・・・すでに自分の胸は沙枝にボロボロにされ、引っかき傷だらけだった。沙枝は今度は早百合の乳首に爪を立てて、突き刺した。もう痛みのあまり麻痺している早百合の巨乳だったが、これは効果があったようで早百合もさらなる悲鳴を上げた。
抑えきれない涙が早百合から溢れ、沙枝の顔に落ちた。それでも攻撃し続ける・・・・・・お互いに意地があった・・・・・・
痛みに対する我慢比べでは埒があかなかった。これ以上どんな痛い攻撃をしても無駄だと感じた早百合は、沙枝の首を両手で絞めにいった。しかしそれを感じていたのは沙枝も同じで、沙枝も早百合の首を絞めた。
早百合「かはっ・・・・・・・ん・・・・・・は・・・・・・ひゅーーー、ひゅーーー」
沙枝「けほっ・・・・・・・・・・・・けほっ・・・・・けほっ・・・・・・」
まさにどちらかが死ぬかもしれないほどの死闘・・・・・・激しい戦いの中で酸素を欲していた体は急に呼吸が止まり、激しく暴れだす・・・・・・2人の目は白目を剥き、口からは舌がだらしなく出た。体が機能を停止する寸前まで、2人は潰し合う・・・・・・
早百合(だ・・・・・・め・・・・・・息が・・・・・・体がもう・・・・・・いうことをきかない・・・・・・・・・・)
沙枝(く・・・・・・・・そ・・・・・・・やばい・・・・・・これいじょう・・・・・・たえられ・・・・・・・・・・・・・)
意識がなくなる一歩手前、言うことを聞かなくなった2人の体が、同時に相手を締め付けるのを止めた。
早百合も横転し、沙枝の上から落ちた。
審判が意識を確認しに2人に歩み寄った。しかしお互いになんと、意識があった。薄く目を開け、呼吸をしている・・・・・・
数分間。2人は動かなかった。というよりは動けなかった・・・・・・動きたくても体が疲労しすぎて、動いてくれない。2人の傷だらけ、痣だらけになった体を見ると、もう闘いは終わったかのような状態だった。しかし勝負はどちらかが気絶するまで続く・・・・・・
そんな中、闘技場の外から声が響いた。
八雲「立ちなさい、沙枝!まだ勝負は終わってませんわよ!」
沙枝の体がビクッと動いた。
沙枝「勝た・・・・・・ない・・・・・・と・・・・・・」
沙枝は立ち上がった。
沙枝「私が最強になるんだぁぁぁ!!!!!」
動けない早百合に沙枝が近づく。そして沙枝は早百合の顔に股間を擦り付け、股で絞め上げた。
沙枝「んんんんんんんんんんんんんんんんん!!!!!」
そして信じられないことに、さらに早百合の胴体に腕を巻きつけ、パイルドライバーのように早百合を持ち上げた。
早百合「ん・・・・・・んぐ・・・・・・・・・」
早百合の顔を股で締め付け、息ができない状態にしてから沙枝は力が続く限り持ち上げて、苦しめた。
酸欠と頭に血が上って真っ赤になる早百合の顔・・・・・・沙枝もこれで極めるつもりで必死だった。
沙枝「はああ!!はああ!!はああああ!!!あああああああ!!!!」
早百合の呼吸をできるだけ奪う沙枝・・・・・・相当辛かった。自身が立つのすら苦しいのに、早百合の体まで支えているからだ。
沙枝「んああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」
沙枝はありったけの力で早百合を持ち上げた。そしてついに早百合を支える限界がきた。足をかくんと折り、早百合の脳天を床に直撃させた。
早百合「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
沙枝「や・・・・・・やった・・・・・・どう、だぁ・・・・・・!」
勝負は決したように見えた。周囲で見ていたもの全員が沙枝の勝利だと信じて疑わなかった。美月を除いて。
早百合も最後の力を振り絞って沙枝の顔に股間をぶち当て、股を締め付けた。そしてボコボコに殴られた腹に力を込めた。
沙枝「んぐううううううううううううううううう!!!!!!!!!」
早百合「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!」
早百合は沙枝を引き倒そうと、力を込めた。しかし当然沙枝も抵抗する。
沙枝「んんんんんんんんんんんんんんんんん!!!!!」
早百合「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
沙枝(う・・・・・・うそぉ・・・・・・・・・・・・)
沙枝の体が後ろに倒された。
むぎゅうううううううううううううううううう!!!!!!!
早百合の尻が完全に沙枝の呼吸を奪った。しかし沙枝も早百合の顔を締め付けた股を緩めない。
早百合「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!!!」
沙枝「・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!!!!」
相手の締め付けも本気で、脱出できない。ならばと2人は股間に噛み付いた。少しでもダメージを与えるつもりだ。痛みでお互いの目から涙が止まらない。このまま2人の闘いは我慢比べになるかと思われた。しかし早百合は、沙枝にやられたように、そのままの状態で立ち上がった。沙枝の体重を、残り少ない体力で持ち上げたのだ。まさに限界を超えていた。
体が上がるのを感じる沙枝・・・・・・
早百合「んんんんんんんんんんんんん!!!!!!!」
どかっ!!!!!
沙枝の脳天が床に直撃した。
衝撃で沙枝は早百合の顔を締め付けた股を放してしまった。一度離した股にもう再び、早百合の顔を捕らえる力は残って無かった・・・・・・
かぱっと股を開けて足がプラプラと踊る・・・・・・
早百合「ああああ!!!!!こかんがぁ・・・・・・!!!!」
激しい噛み付きはまだ続く・・・・・・しかし早百合の全体重のフェイスシットを食らってる沙枝・・・・・・
早百合「あああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
痛すぎる・・・・・・しかし早百合はひたすら耐えた。
とてつもなく長く感じた・・・・・・痛みに耐えている時間は・・・・・・
しかしついに数分後、沙枝の足が全く動かなくなった。股がぱっくり開かれている。それを確認すると同時に早百合も倒れた。
闘技場内は白目を剥いた沙枝と、まだ意識のある早百合が残った。
審判が沙枝の意識を確認しに行った。
沙枝はピクリともしなかった。
審判が早百合の勝利を告げた。
それを確かに聞き届けた早百合・・・・・・その後すぐに体力・精神力共に限界が来て早百合は倒れた。絵理奈と同じように・・・・・・
こうして今大会の激闘が幕を閉じた。
ボロボロになった両者が運び出された。早百合も戦闘不能扱いだった。もう動ける様子ではない・・・・・・
運び出された早百合は多少意識があった。
美月「・・・・・・ちょっと待ってください」
運び出したスタッフを美月が止めた。早百合に近づき、美月が早百合と抱き合った。
早百合「あたしの方が・・・・・・強かったんですよね・・・・・・・?」
美月「・・・・・・そうだよ。よくやった。」
早百合「・・・・・・よかった。・・・・・・絵理奈に負けなくて」
そう言い終わると、早百合は眠りについた。『絵理奈に負けなくて』。スタッフには意味がわからなかったが、美月にはその意味がわかった。そしてスタッフに早百合を預け、美月は闘技場へと上がった。
キャットファイト女王と呼ばれるECF大学主将の八雲が上がっていた。
八雲「激闘の終焉にふさわしい、主将同士の対決になりましたわね。」
美月「・・・・・・後輩たちがここまでやってくれた。・・・・・・私がここで負けるわけにはいかない。」
八雲「ふふ・・・・・・どのようにして決着をつけます?あなたが決めてよろしくてよ。」
美月「・・・・・・逝かせ合いで。」
八雲「いいですわぁ!どちらが雌として優れているか・・・・・・それでこの戦いも決着ですわね!」
八雲は自分の胸を揉み始めた。誘っているのか?ウォーミングアップの代わりか?舌を出してとろけそうな目で美月を見つめる。
対して美月は冷静に、八雲を見ていた。
美月vs八雲・・・・・・チームの勝敗を決する逝かせ合いが今始まる
- 2013/01/08(火) 05:32:33|
- 東雲大学|
-
トラックバック:0|
-
コメント:3