爆乳彼女 Part5です~
架純とのミックスファイトの翌日、僕は痛む体に鞭打って学校へ向かった。まさに由美とのバトルを終えた時のような疲労感だった。関節が痛むほど絞めつけられていたのも理由の一つだが、1時間近くも全力でやり合っていたためだ。架純は平気なのだろうか。こんな闘いに付いて来れるのは、由美だけだと思っていたから驚いた。しかも彼女はその日2戦目だった……実際のところ僕の負けに等しい。
寝むそうに昼飯を食べていると、由美が顔を覗き込んできた。顔を舐めまわすように見てくる。早くも僕の様子に違和感を感じ取ったようだ。「昨日どこかに行ってたの?」「なんで目にクマができてるの?」と、しつこく聞いて来た。
僕はその度に、何でもない、と答えた。
これがベストの答えだと思っていた。頑なに知らぬふりを突きとおす。
由美「本当に誰にも会ってないのね?」
会ってない、とそれでも嘘を突き通した。目をそらして答えると、思い切りビンタを喰らった。パンパンに張った乳でだ。
由美「目を見て答えなさいよ、なおき」
だいぶ怒っているのが分かった。今にも体を固められて、窒息寸前まで絞めつけられそうな勢いだった。それでも由美の目を見据えて否定した。早々に昼飯を食べ終え、その場を去ろうとするとガッチリと腕を掴まれた。去ろうとしたが、体が動かなくなった。
由美「じゃあ、この腕の痣は何?説明できるよね?」
シャツを引き剥がされそうな力で袖をめくってくる。これには僕も何も言い返さなかった。
見せつけられたのは、紛れもなく架純に掴まれた時の痣だった。指の跡がくっきりと残っていた。
由美「授業なんかやってる場合じゃないよね~ちょっと来なよ」
僕は由美に連れられて、体育倉庫の中に引っ張り込まれた。そこからはもう喧嘩というより一方的に攻撃を受けた。昨日のダメージが残っている僕に由美をどうこうすることはできなかった。なされるがままに技を喰らい続けた……何に怒っているとは言ってないが、おそらく自分に隠し事をされているのが許せないのだろう。
フラフラになっている僕の頭に由美の手が伸びて来た。むぎゅっと、彼女の胸に抱き寄せられ何も見えなくなった。その瞬間、由美の膝が自分のお腹に突き刺さった。僕は音もなくマットに倒れた。息ができなくなるくらい痛かった。
しかしその後残酷にもまだまだ攻撃は続いた。右腕を取られ、まさにへし折られそうな勢いで十字に極められた。本当に折れそうな痛みに、これにはタップをせざるを得なかった。彼女のムチムチの太ももを叩いて降参を宣言した。しかし彼女はなかなか許してくれなかった。改めて由美の恐ろしさを実感した。
ようやく解放したかと思うと、ぐったりした僕の顔に爆乳を近づけて来た。
由美「じゃあ、ちゃんと話してくれるよねーー♡」
僕は昨日のことを話した。このタイミングで良かった。全てを自分から話してしまうと、由美の対抗心を煽れない可能性があった。あえて由美自身に昨日のことを探索させることで、出来事と架純の強さにリアリティを持たせたつもりだ。簡単に得た情報より、こうして少し苦労して得た情報の方が好奇心を示すはずだ。特に由美のような女は。
僕は話した。
電車の中で他校の女同士の喧嘩が始まったこと。その2人が橋の下で、ほぼ全裸で殴り合いの喧嘩をしたこと。片方の爆乳の女が圧勝したこと。その後僕とも闘うことになり、僕は胸で窒息に追い込まれたこと。その女が架純ということ。
そして、
架純は由美にも匹敵するくらいの爆乳の持ち主だということ。
これを言った瞬間、由美の重い乳が落ちて来た。首を絞められたような苦痛が襲って来た。吐きそうなほど苦しかった。
由美「そいつが爆乳だからって何?私が負けてるっていうの?私だってあんたなんか簡単に窒素できるんだけど!!!!!」
死ぬほどの苦しさだった。なんとか乳肉の下から顔を横に引っ張り出し、口を開けた。呼吸を整えた後、僕は死すら覚悟してこう告げた。
架純は由美のことも潰したがっているから、このことは話したくなかった。由美ですら負けてしまう可能性がある、と……
由美「はぁ!?そんな奴に負けるわけないでしょ!?舐めてんの?」
その後何発乳ビンタを受けたかわからない。さらに顔をパンパンに腫らしてぐったりする僕に、容赦なく窒息攻撃を仕掛けてくる。これ以上ないくらい怒っている。爆乳で自分が負けているかもしれないと言われたのが、よっぽど腹が立ったのだろう。ようやく怒りが収まった時には1時間が経過していた。
由美「じゃあ、なおき」彼女はようやく絞め落とす気になったようだ。頸動脈を腕で絞めながら、やはり顔を乳で挟み込む……「あんたの前でその女叩きのめしてあげるよ。自慢の爆乳だかもぐちゃぐちゃにしてさ」
僕はその言葉を聞きながらゆっくりとブラックアウトした。
その日から1週間後の金曜日……僕は由美を連れて、架純と出会った電車へ向かった。そしてその夜、まさしく女の死闘を目撃することになる。
- 2016/04/03(日) 22:18:52|
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コメント:8
親子キャットファイトのように対決までの経緯までもが最高です。
対決が楽しみです!
- 2016/04/03(日) 23:30:26 |
- URL |
- 唐笠 #- |
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裏行戯さん、コメントありがとうございます!
すぐにコメントいただいて嬉しいです。
そして、背景の緑色ですが、戻させていただきました。
おっしゃる通り、見えにくいかなーと思ってまして、だれか一人でも嫌でしたら変えるつもりでした(笑)
元の背景で行きたいと思います~
次回、殺気だった2人が激突します。
お楽しみに~
> さくら様、更新お疲れ様です。そして(゚д゚)!
>
> しかし、簡単に説明せず自分の身を削ってまで
> 闘争心を焚き付けるとは本当にこのなおき君、
> 人でなし~。策略家~。もうすぐなおき君の存在は
> ほぼなくなると思いますが、さくら様の男絡み
> 本当にそそられます。どちらかというと・・を応援。
> ちょっと重過ぎさがストーリーが進むごとに苦手に
> なってきました。どうも自分はそんな応援の仕方の
> ようです。
>
> 続き楽しみにしています!!
- 2016/04/03(日) 23:37:47 |
- URL |
- さくら1511 #- |
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唐笠さん、コメントありがとうございます!
経緯まで楽しんでいただいて嬉しい限りです。
唐笠さんもずっと以前からコメントしてくださってますよね?
本当にありがとうございます。
これからもよろしくお願いいたします。
> 親子キャットファイトのように対決までの経緯までもが最高です。
> 対決が楽しみです!
- 2016/04/03(日) 23:41:45 |
- URL |
- さくら1511 #- |
- 編集
とうとう対決ですね!
どっちの爆乳が大きいのか、どっちの乳ビンタが強いのか、ハラハラドキドキします!!
- 2016/04/04(月) 12:41:04 |
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- 巨乳対決ファン #- |
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更新お疲れ様です!
ご自身のペースで執筆なさってください!
それにしても、なおきは上手く由美の闘争心を煽りましたね!笑
気の強い爆乳同士の対決楽しみです。
次の更新も楽しみに待ってます。
- 2016/04/04(月) 17:07:05 |
- URL |
- Yu-ki #FvLIUmYM |
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巨乳対決ファンさん、コメントありがとうございます!
爆乳ボインボインの2人が、乳を振り回して闘う様子を想像しながらお待ちください。
> とうとう対決ですね!
> どっちの爆乳が大きいのか、どっちの乳ビンタが強いのか、ハラハラドキドキします!!
- 2016/04/24(日) 17:11:04 |
- URL |
- さくら1511 #- |
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Yu-kiさん、コメントありがとうございます。
基本日曜日更新で頑張っていきますー
応援ありがとうございます。
第三者が喧嘩を誘発する展開は好きですね。
現実でもどんどんやって欲しいものですw
> 更新お疲れ様です!
> ご自身のペースで執筆なさってください!
>
> それにしても、なおきは上手く由美の闘争心を煽りましたね!笑
> 気の強い爆乳同士の対決楽しみです。
>
> 次の更新も楽しみに待ってます。
- 2016/04/24(日) 17:17:09 |
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- さくら1511 #- |
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