東雲大学の続きです。
恐らく今年の投稿はこれで最後だと思います
今年は大変お世話になりました!
あんまり更新できない日が続いて申し訳なかったです。
また、来年遊びに来てください!
いい作品が作れるように頑張ります!!
それでは
今年最後の投稿をどうぞ!
絵理奈「はぁはぁ・・・・・・ふぅ・・・・・・」
玲奈「ちょっと余裕見せすぎではないですか?」
中堅同士が闘技場に出てきた。
玲奈「結構お腹が赤くなってますよ。」
当然、無防備な状態で殴りあったのだからダメージがないわけなかった。玲奈の言うとおり、お腹は赤く腫れている。
絵理奈「ふん、あなたを倒すくらいの力は残ってますわよ」
玲奈「それはどうかしらね」
2人が相手を見据えて拳を構える。さっきは捨て身のような戦い方をしたが、本来は慎重さと戦いの技術を備えている。2人が間合い取りながら円を書くように回る。たまにどちらかが手を出しては、その手を一方が払う。そんなやり取りを繰り返し、しばらく経った。ずっとこんな戦いが続くのではないかと思われたその時、2人は動き出した。
パシッ!
絵理奈の右手と絵理奈の左手が組み合った。
それを期にぐっとお互いが引き寄せ合い、間合いが近くなった。
絵理奈「んん!!」
玲奈「くっ!」
絵理奈は空いてる左手で、玲奈の顔を目がけて拳を繰り出した。しかし当たる直前に少し体を引いた玲奈。顎に絵理奈のパンチが当たったものの、ダメージは小さい。
パンチを打ち込むために踏み込んで来た絵理奈を玲奈は見逃さなかった。長い足を利用して絵理奈の腹に蹴りを打ち込んだ。
絵理奈「んうっ・・・・・・!!」
それほど深くまで入ったわけではないが、不意を突かれ息を吐き出す絵理奈。絵理奈が怯んだその瞬間、玲奈はぐっと絵理奈を引き寄せた。そしてなんと絵理奈の体の下に潜り込み、背中に絵理奈を背負った・・・・・・
玲奈「やああああああ!!!」
声と共に、絵理奈の体を浮かせて前方に放り投げる。絵理奈の体が大きく弧を描いて背中から床に激突した。
絵理奈「んあああああああああああっ!!」
絵理奈(こ、このおんなぁ・・・・・・)
衝撃は強く、動きが鈍る絵理奈・・・・・・そんな絵理奈に追い討ちをかけるように、玲奈は絵理奈の後ろに回った。絵理奈の首に腕を回し、頚動脈を締め付ける。
絵理奈(やるじゃ・・・・・・ありませんの・・・・・・)
絵理奈の脳に回る血液が減り、目が虚ろになってくる。一気に勝負を決めにきた玲奈。
玲奈「はぁはぁ・・・・・・このまま落とします」
絵理奈「んっ・・・・・・んん・・・・・・」
玲奈の腕を持ち、必死に抵抗する絵理奈だったが、わずかな隙間を作ることくらいしかできず、脱出できない。玲奈の絞めは強力で意識が落ちるか落ないかの寸前のところを絵理奈はさまよった。かなり苦しい時間が続く・・・・・・
玲奈「しぶとい・・・・・・ですね・・・・・・」
玲奈は頚動脈と共に、気管を絞めた。
絵理奈「があああああああああ・・・・・・」
絵理奈(ま、まずい・・・・・・)
呼吸を止められ、逃げ出さなくてはここで落ちてしまう。絵理奈は玲奈の横腹に攻撃を仕掛けた。若干嫌な顔をする玲奈だったが、その程度のダメージで離すわけがなかった。絵理奈を落とすまで引く気はない・・・・・・
玲奈「落ちなさい・・・・・・!」
絵理奈「んんんんんんんんんんんんんんんんんん!!!」
絵理奈は諦めなかった。苦しさでおかしくなりそうな中で、絵理奈は抵抗した。逆に玲奈の体に密着し、そこから自らの頭越しに蹴りを放った絵理奈・・・・・・それが玲奈の脳天を直撃した。
玲奈「んっくっ!!」
頭を貫くような痛みが玲奈を襲った。死に物狂いの一撃故に、相当な威力だった。
絞めが緩んだところを絵理奈は振り払った。最後に思い切り頭を後ろに振り、玲奈の頭にぶつけた。捨て身の攻撃・・・・・・
絵理奈「んああああああああっ!!!!!!」
玲奈「ああああああああああああ!!!!!」
フラフラといったん距離を取った2人。絵理奈は何とか助かった形になったが、自分で放った頭突きの痛みと、スリーパーの苦しみでロクに動けそうにない・・・・・・
が、その後すぐに玲奈は動き出した。ならば苦しいが迎え撃つしかない・・・・・・立ち上がる絵理奈。
間合いを一気に詰められた絵理奈。フラフラと立ち上がったはいいが、その瞬間玲奈の膝蹴りが絵理奈の腹を刺した・・・・・・
絵理奈「げふうううううううう!!!!!」
絵理奈(さっきの殴り合いのダメージが・・・・・・効いてますわ・・・・・・!)
もちろんそれを知っている玲奈は遠慮無しにそこを狙ってくる・・・・・・ダメージを喰らいながらも絵理奈は、玲奈の足を掴んだ。
絵理奈「んんんんんんんん!!!」
玲奈「くっ!」
絵理奈はそのままグンとは体をそり、後ろに玲奈の体を放り投げた。
頭が床にぶつかるその直前に玲奈は受身をとった。それと同時に、絵理奈が背中から床に落ちる。しかし絵理奈はその状態から玲奈の腹にパンチを放った。
玲奈「くうぅ・・・・・・」
絵理奈「はぁはぁはぁはぁ・・・・・・!」
一発、無防備な腹にパンチを打ち込めた絵理奈・・・・・・しかしそれでも玲奈の手は衰えない、絵理奈の腹に膝を当てぐりぐりと押しつぶした。
絵理奈「うぐっ!!あああああああああ!!!!!!」
そしてさらに玲奈は絵理奈の喉元に腕を当て、直接気管を潰してきた。またしても苦しめられる玲奈・・・・・・
玲奈「はぁはぁ!どうですか!?痛みと苦しさで!気絶しそうでしょう!?」
絵理奈「んんんんんんんんんんんんんんんんんん!!!!!!!!!」
絵理奈は体力をこれ以上奪われる前に、全力で玲奈の体を動かしにかかった。掴んでいた足を思い切り持ち上げて、玲奈を投げた。
ぎりぎりのところで踏ん張る絵理奈・・・・・・負けない
八雲「玲奈の相手、なかなかやりますわね」
沙枝「えーーーーー?そうですかー?あたしならとっくにボコってると思いますけど」
絵理奈と玲奈の闘いを見て、ECF大学の2人が話す。
八雲(2年生にして杏奈を破り、今こうして玲奈と渡り合える力・・・・・・ECF大学でもレギュラーに入れる実力はありそうですわ。)
絵理奈「んああああああああああああああ!!!!!!」
玲奈「この!このおおおお!!ああああああああ!!」
密着しても仕留めきれなかった玲奈。今度は打撃で絵理奈の体力を奪い始めた。体力的にどうしても絵理奈が押され気味であった。腹を中心に責められ、体中があざになっている。しかしそれでも絵理奈も攻撃を行なっている。だから玲奈も攻めきれない。
何分にもわたって殴り合いは続いた。長時間の戦いに、絵理奈は相当疲労していた。そしていつの間にか、絵理奈の逃げ場はなくなっていた。後ろには金網のみ・・・・・そこで玲奈は一気にラッシュを仕掛けた。
玲奈のパンチが繰り出される。すぐに腹をガードした絵理奈だが、その拳は絵理奈の胸に突き刺さった。
絵理奈「んあああああああああ!!!あああああああ!!!!」
激痛が体中に回る・・・・・・そしてガードが空いた腹に玲奈のパンチをアッパーのように打ち込んだ。それによって一気に大ダメージを受けた絵理奈・・・・・・口からはよだれが垂れ始めた。そこからはもうガードも甘くなってしまった。顔・胸・腹、殴られ放題だった・・・・・・
絵理奈「ぐううっ!んあああああっ!!!ああああ!!!ああああああ!!!!!」
網に体を打ち付けられ、倒れることもできなかった。その絵理奈の体の後ろでは、早百合がイライラとその試合を見つめる。
何発も何発もパンチを入れられ、もう動けない絵理奈。玲奈は止めにと、両手を組んだ。
玲奈「これで・・・・・・はぁはぁ・・・・・・終わりです・・・・・・!」
玲奈は組んだ手を思い切り振り上げて、絵理奈の顎にぶち当てた。
絵理奈「あがああああああっ!!!!
がしゃーーーーーーーーん!!!
金網に打ち付けられると同時に、体がずるずると金網を滑った。
バターーーーーン!!
絵理奈は天井を向いて、倒れた。しかしダメージを負いすぎて目が虚ろになっている。目の先には外から見ている早百合と美月がいた。
玲奈「はぁはぁはぁはぁ!!しぶとかった・・・・・・」
絵理奈「あ・・・・・・あ・・・・・・・」
絵理奈(もう、体が・・・・・・動かない・・・・・・)
ばーん!!
と、金網がなった。
絵理奈「・・・・・・?」
絵理奈がならしたわけでも、玲奈が鳴らしたわけでもない・・・・・・外から早百合が金網を蹴ってならしていた。
早百合「立ちなさいよ。」
絵理奈「・・・・・・・・・・・・」
早百合「絶対立ちなさい!ここまでやったんでしょ!あんたが型をつけなさいよ!私の手をわずらわせるんじゃないわよ!!」
絵理奈「ん・・・・・・ん・・・・・・」
絵理奈は顔を上げ、金網に手を引っ掛け何とか立ち上がった。
玲奈「はぁはぁ!まだ、やりますか!?」
絵理奈(わたくしとしたことが・・・・・・あの女に・・・・・・情けない姿を見せるわけには・・・・・・いきませんわ!)
玲奈は絵理奈の腹に蹴りを入れた。
絵理奈「んん・・・・・・・!!!!!」
しかしその蹴りを受けつつ、足を握る絵理奈。
玲奈「くうっ・・・・・・!」
絵理奈「あああああああああああああああああ!!!!!!」
絵理奈は玲奈の足を持ち上げた。そしてもう片方の足をかにバサミにし、玲奈の体を床に引き倒した。
玲奈「んっ!!ぐうううううううううう!!!!!」
絵理奈は残ってる最後の力で、玲奈の股を裂いた。玲奈の股関節はどんどん広がっていき、とうとう限界まで広がった。激しい痛みが玲奈を襲う・・・・・・
玲奈「放して!!放しなさい!!!」
絵理奈「んぬううううううううううううううううううううう!!!!!」
玲奈「ぎゃああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
ありったけの力で玲奈を攻撃する絵理奈。もう何も考えていない。力の限り相手の股を裂くだけ・・・・・・
当然抵抗する玲奈だったが、絵理奈の体が遠くて絵理奈の手を殴ることくらいしかできない。しかし絵理奈はもうそんなことでは怯まなかった。
思いっきり開かれる股・・・・・・
玲奈「だめええええええええええええええええええええ!!!!!」
玲奈の股が限界を超えて開いた・・・・・・股関節がピキピキと言っている。激痛で涙と叫び声が溢れ出る。
玲奈「もうやめてえええええええええええええええええ!!!!!!!」
ぴきっ!!!
玲奈「あ・・・・・・あああ・・・・・・・!!!!」
とうとう玲奈の股関節が壊れた。
2人の声がそれと同時に消えた。
審判が2人の意識を確認しに行く・・・・・・
玲奈「・・・・・・・・・・・・。」
玲奈は痛みのあまり白目を剥いて気絶していた。
しかしなんと、絵理奈は審判が確認する前に立ち上がった。
早百合の方を向いて虚ろな目で喋った。
絵理奈「これで・・・・・・いいんでしょう・・・・・・早百合・・・・・・」
腕をぐっと伸ばし、親指を立てる絵理奈。
早百合「ふん・・・・・・それくらい当然でしょ、絵理奈」
早百合の親指を立てて返す。
絵理奈と早百合は目を合わせた。絵理奈の目はすでにぼんやりとしていたが、確かに早百合の方を向いていた。
その一瞬後に、絵理奈の体が崩れ落ちた。もう限界だった。しかし確かに玲奈に勝ち切った後、絵理奈は気絶した。
早百合「私のライバルがこんなとこで負けるなってのよ」
絵理奈が運び出された。その姿はどこか満足気な表情であった。
絵理奈の活躍によってイーブンにまで持ち込んだECF大学。闘いはいよいよ終盤を迎える。
- 2012/12/31(月) 05:16:29|
- 東雲大学|
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